《名探偵コナン特別編ファイル5「幽霊ビル」》 3:2:0


コナン:この人みなさんご存知の主人公。
元太(げんた):男の子。ガキ大将タイプ。
光彦(みつひこ):男の子。おとなしいスネ夫かなw
歩美(あゆみ):女の子。しずかちゃんタイプ。
男:借金取りに追われて頭おかしくなってます。
子供三人:元太、光彦、歩美のことです。


コナン(作者の希望で)♀:
元太♂:
光彦♂:
歩美♀:
男♂:

コナンN:米花(べいか)町4丁目には、未完成のまま
     打ち捨てられたビルがある・・・通称お化けビル。
     その荒れ果てたビルには、夜な夜な謎のうめき声がひびきわたり
     不気味な光が窓に灯り・・、自殺したビルのオーナーの霊が
     さまよい歩く姿が見られるという・・。

元太:・・って、ウワサがあるんだぜ。

歩美:すごーい!私もお化け見てみたい!!

光彦:ふ、バカバカしい。
   お化けなんて非化学的な・・・。

元太:あんだと!!

歩美:ねー、みんなで確かめに行こうよ。
   ねー、コナンくん!

コナン:かんべんしろよ・・・。

【OP】
コナンN:名探偵コナン特別編ファイル5「幽霊ビル」

歩美:コナン君、おそーい!

元太:よーし、幽霊ビルの探検開始だ!!
  こっから入れるぞ。昼のうちに調べといたんだ。

コナンM:やれやれ・・・。

光彦:僕も調べました。
  このビルの建築中に、オーナーが大きな借金を作ってしまったらしいですね。
  そのせいでここの工事は中断してるんですよ。

元太:それで、首を釣ったオーナーが化けて出たってわけか・・・。

光彦:いや、オーナーは行方不明ってだけで・・・。

元太:バカ!じゃあ、どうしてお化けが出るんだよ!

光彦:だから・・・。

歩美:わあ、真っ暗!

元太:・・・。

光彦:・・・。

歩美:・・・。

元太:バ、バカ~。シンとするなよ!

光彦:そ、そうですよね!

歩美:楽しくいかなきゃ!

コナンM:こいつら、相当ビビッてるな。

コナン:なぁ、やっぱりお化けなんかいないよ・・・。
    バカバカしいから帰ろうぜ。

元太:なにぃ!
  ハハーン、さてはコナン・・・、お化けが怖いんだな・・。

コナンM:やろ~。

歩美:大丈夫よ。コナン君、このお守りあげる。

コナン:え?

歩美:ここの幽霊、鏡に弱いんだって。
  元太くん達にもあげたんだよ♪

コナンM:どこからそんな話が出てくるんだ・・・。

元太:よーし、これで臆病者のコナンも大丈夫だろう!!
  みんな、行くぞー!!

光彦:オー!!

コナン:好きにして・・。

元太:みんな、俺にしっかりついてこいよー。

コナン:元太、だんだん後ろに下がってるぞ・・・。

元太:1階は何もなかったな・・。

光彦:上の階に行きますか・・・。

元太:エレベーターは動いてないな。

歩美:こっちに階段があるよ。

コナンN:2階、3階、4階と上がったがとくにお化けがでる様子はなかった。

歩美:階段がない・・。

元太:一番上まできちまったんだ・・。
  何にもおこらね~な。

光彦:だから言ったでしょ。幽霊なんていな・・・。

歩美:・・・!

光彦:・・今の音・・!

元太:出た!謎のうめき声!!

子供三人:きゃ~~~~っ!

元太:たす、たす・・・たすけ・・!

コナン:落ち着けよ!!
    ・・・・。

歩美:コナン君、棒なんか持ってどうするの?

コナン:うめき声なんかじゃないよ。これで押してやれば、よっと。
    
元太:とまった。

コナン:風で通風口が振動して、うめき声のように聞こえたんだ・・。

光彦:や、やっぱりね。幽霊なんているはずないですから・・。

元太:お前が一番ビビッてたじゃねえか!

歩美:そうよー!

コナン:お化けの正体なんて、こんなもんだよ・・。
    さー、さっさと帰って寝よ・・。
    ・・・!!?
    このビル、まだ上がある・・・。

歩美:え?

元太:本当だ!

光彦:階段は、この階で終わってるのに・・。

元太:秘密の階か・・。

光彦:あやしいですね。

歩美:ひょっとしたら、上にホンモノのお化けがいるんじゃない!?

元太:よし、調べてみようぜ!!

コナンM:しまった!せっかく帰れるトコだったのに・・。
     でも、確かに変だ・・。階段が終わっているのに、
     まだ上の階があるなんて・・。
     どういうことだ?

元太:よっく探せ!どっかに上へ行く道があるはずだ!

コナン:ん?

コナンM:そうか!上の階へ行く階段が、コンクリートでふさいであるんだ・・。
     いったい、この上の階に何があるっていうんだ・・。

元太:おーい、あった、あった。
  エレベーターがこんなとこに止まってたんだぜ。

光彦:修理用のハシゴがありますね。

元太:よーし、のぼってみようぜ!!

コナン:気をつけろよ・・。
    真っ暗だな・・。

歩美:ねー、照らしてみて。
  何も見えないわ・・・。

コナン:よし、奥へ行ってみよう・・。

元太:道がふさがれてる。

歩美:きゃっ!

光彦:で、電話だ!

元太:どっかで電話がなっている・・。

光彦:ば、ばかな!こんな未完成のビルに、電話なんてつながってるはずないのに・・。

コナン:よし!調べてみよう!

歩美:コ、コナンくん・・。

コナン:こ、これは死体!!

光彦:うわー!お化けに・・お化けに殺されたんだー!

歩美:お守り!お守り!!

元太:バカ、お化けが人を刺し殺すか!!

コナン:ここか・・電話は・・切れた・・こいつか!

元太:に、逃げようぜ、コナン・・。

コナン:まて、とりあえず。こいつで警察に電話を・・。

コナンM:しまった!ここは何かの犯罪者の隠れ家かもしれねぇ・・。
     これ以上、ここにいるのは危険だ。早く脱出しないと・・。
     くそぅ、早くつながれ!

歩美:お守りさん、お守りさん・・。
  私達を守って・・。・・・!
  ・・・きゃあああぁぁ!

コナン:なにっ!?

男:何だ~?お前ら~~。
  お前らも俺を捕まえにきたのか~~。
  俺から何もかも取り上げといて~。
  このビルまで欲しいのか~~~。

光彦:な、何を言ってんだ?

元太:俺達、そんなんじゃねーよ!!

男:そうはさせね~ぞ~。
  お前らもそいつと同じにしてやる~。

コナンM:こいつ、いかれてやがる・・。

男:殺してやる~、殺してやる~。

コナン:みんな逃げろ!!

子供三人:わーっ!!

コナン:あ、バカ!階段は・・。

元太:うわっ、行き止まりだ!

光彦:さっき、ふさがれてた階段だ!!

歩美:コナンくーーん!

男:へへへ・・。閉じ込めたぞ、もう袋のネズミだ・・。
  どうしようかな~?
  誰から殺ろうかな~?

コナンM:くっそぅ、キック力増強シューズで!!
     ・・・え!故障!?

男:決めた!・・最初は・・。
  お~ま~えぇだぁぁぁぁ!!

コナン:!!

男:どりゃっ!

コナン:このっ!

男:ふぅん!!

コナン:くっ、明かりを消して・・。
    
男:わっ!どこへ隠れた!!

コナンM:はぁ、はぁ、くそう、このままじゃやられる・・。
     何か・・。何か武器になるものは・・。
     ・・?・・これは!!
     よし!!一か八かだ・・。

男:小僧め・・。暗くして逃げようってのか~。
  無駄だぞ~。
  こっちだって明かりくらいあるんだ。(新聞紙に火をつける)
  すぐに見つけてやるぞ~。
  どこかな~?
  でておいで~。
  何もしないから・・。
  ・・・!!(コナンの顔がみえた)
  見つけたぁー!!
  ・・・が!?
  (棒を振り下ろすがそこにコナンの姿はなく、エレベーターの通路に足を踏みはずす)
  うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

コナンM:男は錯乱していて、エレベーターのロープに貼り付けた鏡に映った俺を
     確認できなかったようだ。

コナン:歩美ちゃんのお守りが役にたったよ・・。

コナンN:その後、俺達の通報で犯人が逮捕された・・。
     その後の調べで謎の男の正体は、首をつったと噂された
     このビルのオーナーと判明した。
     借金取りから逃げ回り、このビルに隠れているうちに
     ノイローゼになってしまったらしい・・。
     死んでいた男は俺達のように興味半分でこのビルにしのびこみ、
     借金取りと間違われ殺されたらしい・・。
     こうして見事事件を解決した俺達だが・・・。
     元太たちは両親に、俺はランにこっぴどく叱られたのは
     言うまでもない。

end